【レビュー】『男の子にちゃんと伝わるしつけ&言葉かけ』を読んで。
こんにちは。
いちです。
私は現在、3歳半になる男の子の育児に奮闘中です。
先日、タイトルにもある
『男の子にちゃんと伝わるしつけ&言葉かけ』
と、正に私のためとも言える本を見つけました。
今回は備忘録も兼ね、この本のレビューです。
著者はどんな方?
著者は男3兄弟のご長男。
さらに授かったお子様も男の子3人。
男の子にまみれ、ここまで人生を送られてきたとあります。
12年間の保育士経験もお持ちです。
また、子育てについての講演会や執筆といった活動もされています。
「男の子のプロ」とも呼ばれているそうです。
本書の内容は?
冒頭に、ずばり
この本は、男の子の本です。
書いていることは「お母さんと息子」についてです。
とあります。
本当にこの字のごとく!
自分とは違う性別「男の子」の子育てに悩む「お母さん」に向けて書かれています。
漫画やイラストも挟まれており、とても読みやすいです。
私が書き留めた言葉。
私が読書中、メモを取った箇所のまとめです。
感情は伝染する
感情は人に伝わります。
(中略)
とくに息子はお母さんに関しては敏感です。
だって大好きなんだから。
この類の意見は初見ではありません。
でも本当に難しいです。
やはり私がイライラしている時は、些細なことでも息子に強く当たってしまいます。
すると息子は泣きわめくか、反発してくるか。
まず良い結果に繋がることはないです。
もう子育てして3年半も経つんですけど、実際はなかなかできませんね…。
二重拘束は避けるべし
これも頭では理解できるんですが、とっさに口から出てしまうので気をつけないといけません。
例えば、食事中に遊び始める子に対し、
「ご飯で遊ぶならもう食べないでいい」
という発言。
この表現を「ダブルバインド」「二重拘束」というそうです。
親の本心は、
「遊ばないで食べて欲しい」
であって、決して、
「食べないでいいから遊びなさい」
ではないはずです。
でもこの表現では子どもに伝わりません。
こういう場合は、
「しっかりご飯を食べて、それから遊ぼう」
などと声をかけるのが良いそうです。
仏の心を持っていないとできない気もしますが、2回に1回でも、この調子で話しかけたいものです。
本書の後半には「心に響く言葉かけ例」が一覧で載っているのですが、これにもなるほどな〜と考えさせられました。
×○で例文が比較されており、言い方1つでこんなに設ける印象が違うのか、と大人でも思うので、子どもにはさらに効果があるのではないでしょうか。
たくさん遊ばせたくさん愛情を注ぐ
「賢さ」とは「生きる力」
(中略)
「生きる力」は、どうしたら身につくのでしょうか?
(中略)
ひとつは、思いっきり遊ぶことです。
(中略)
もうひとつは、十分に周りの人に愛されて、そのことにより自分に自信を持つということです。
これは以前参加した読書会で学んだ「アドラー心理学」に通づるものがあります。
思春期は生臭いんだって
思春期のことも触れられています。
男の子の思春期、本当に未知の世界です!
反抗期はもちろん、なんと生臭くなるんだそうですよ!?
思春期は健全に育っている証なので、「子育て大成功!」と自信を持つように、と著者は話されています。
今までただ身構えていたことが、少し楽になりました。
確かに思春期がなく、いつまでも親にベタベタしていても大変ですよね。
思春期がきたら「やったー!」と思えるように、頭の隅に入れておきたい言葉です。
つまり子育てとは??
最終的に子育ては、親元から子どもが離れて自立していく営みです。
3歳半の息子の自立はまだ先ですが、子育ての最終ゴールはここなんだ、と思うことで、何となくしてあげられることも見えてくる気がします。
重複しますが、愛情をたっぷり注ぎ、味方がいることを伝え、自信を与え、「生きる力」を身に付けてあげることなんだろうな、と思います。
さいごに
本書を読んで、男の子の事が100%理解できる!訳ではありません。
著者も、
「わからなくて当然」と思って男の子育てを
と記されています。
残念ですよね。
でも仕方ない。
女性どうしても、夫婦でも、お互い全ては理解できない。
母親には理解不能な男の子育児、それを楽しむしかないようです。
この本、あとがきの著者の言葉ががまた良かったです。
▽kindle unlimitedでも読めます。