【帯状疱疹】頭痛とリンパの腫れから始まりました。
先日「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」にかかり、とても辛い思いをしました。
口語英語では「shingles」です。
帯状疱疹、私は自分がなるまでよく知らなかった病気です。
他にも私と同じような方がおられるのでは、との思いでこの記事を書いています。
帯状疱疹は症状が出てからすぐに薬を飲むことが治療の鍵とされています。
そのため、実際かかってしまった際に知識があるのとないのとでは雲泥の差です。
無知な私は後者でした。診ていただいた先生にも「すぐに来ていれば…」と言われました。
長くなりますが何か少しでも参考にしていただければ幸いです。
- そもそも帯状疱疹とは
- かかった私のプロフィール
- 自覚している初めの症状
- すぐに病院に行かなかった理由
- 病院を予約、その際の症状
- 先生の診断とお話
- 処方された薬
- 受診後の症状と状況
- 顔に出た帯状疱疹(イラストあり)
- 発症から3週間程が経過して
- さいごに
そもそも帯状疱疹とは
水疱瘡にかかったことのある人は誰でも発症する可能性のある病気です。
1番の特徴として、違和感や痛み、発疹が体の左右どちらか半分だけに出ます。
これを知っているだけでも早く気づけるはずです。
残念ながら私はそれすら知りませんでした…。
マルホ株式会社さんのページがイラストや図もも多く、とても分かりやすく勉強になります。
かかった私のプロフィール
私は30代、アラフォーです。
専業主婦として、0歳の娘と2歳の息子を育てています。
現在アメリカ在住のため、頼れる実家や子育て支援センターなどもなく、2児育児で疲れが溜まってきていたのが引き金となったようです。
最近夫の仕事が忙しいのも1つのきっかけだったのかもしれません。
アラフォーの私は若くないと思っていたのですが、病院で先生に年齢を聞かれ「若い〜!疲れてるね〜!」と言われました。
帯状疱疹は50代あたりからが発症率が高くなる病気ですが、若くてもストレスや疲労で十分発症する可能性はあります。
検索してみると産後にかかった、という方も多くおられるようです。
ストレスや疲労が溜まっているかも、という方はどうぞお気をつけください。
自覚している初めの症状
検索すると初期症状として、肌がチクチク、ピリピリする、というものをよく目にします。
私はこれがありませんでした。
私は左半分に症状が現れたのですが、初めに感じたのは頭痛と耳下と首後ろのリンパの腫れでした。
頭痛はキーンと鈍く響くような感覚でした。
リンパの腫れは耳下は押すと痛い、首後ろはボコッと腫れていて「これは何かの腫瘍!?」とさえ思ってしまいました。
首はリンパの腫れを自覚する前に、寝違えのような違和感もあったので、これも初期症状だったのかもしれません。
あとは振り返ると、目の上に発疹が出始めていたんですよね。
ですが、ただの虫刺されだと思い、気にも止めていませんでした。
これが日曜日の出来事です。
すぐに病院に行かなかった理由
理由は「肩こり」「歯の治療中」、この2つが原因かもしれないと考えたからです。
現在0歳児を抱っこしたり、授乳したり、肩がこりやすいです。
ただ、右半分はなんともないっておかしいな、と思い、これには疑問を感じ始めました。
そして次に思い当たったのが治療中の左奥歯です。
ちょうどこの時期にクラウンを新しいものに付け替えている最中でした。
そのため、治療で一時的に歯茎が腫れているせいかも、と思い次の予約まで様子を見ていました。
しかし歯科では「歯茎の腫れなども見られないし関係ない」と言われ、ここで慌てて病院を予約しました。
ここですでに水曜日、最初の発疹から3日経過しています。
病院を予約、その際の症状
アメリカの病院は基本的に予約が必要です。
walk in(ウォークイン)と言って、予約なしで見てもらえる場所もありますが、とにかく待ちます。小さな子供を2人連れて行くのにはかなり勇気が必要です。
幸いかかりつけ医で翌日になんとか診て頂けることになりました。
受診前日の夕方には発疹も増え、これは何だ!?と思い検索しているとどうやら「帯状疱疹」というものらしい、と辿り着きました。
よくよく思い返すと、夫の同僚(30代)でもなっている方がちらほらいらっしゃったんですよね。
夫からの又聞き、あまり面識のない方だったので当時は他人事だったのですが、この時にきちんと病気のことを知っておけば、今回もっと早く対処できていたはずです。
先生の診断とお話
木曜日に受診しまし、やはりすぐに「帯状疱疹」と診断されました。
痛みのピークを伺ったのですが、症状が出て1週間くらいかな、と仰っていました。
今の痛みがしばらく続くか、さらに痛くなるかは分からない、とのご回答。
そして「下の子が水疱瘡うつってるかもね」と、あちゃー、と言った表情でお話しされる先生。
水疱瘡の予防接種は1歳未満では受けられません。
水疱瘡は潜伏期間が2週間前後あるので様子を見るしかないんですよね。
幸い上の息子は日本で水疱瘡の予防接種を2回済ませています。
ちなみにアメリカでの水疱瘡の予防接種は、1回目が1歳、2回目が4〜6歳と日本より遅めです。
帯状疱疹は接触感染なので、水疱の中の菌に触れなければうつることはないそうです。
(同じタオルを使う、など間接的接触でも可能性があるので要注意です。)
ただ前日まで普通に娘と接していたので接触した可能性は十二分にありました。
そして万が一も考え、私は子供や妊婦さんとの接触(息子の学校など)を避け、娘も万が一水疱瘡にかかっていてはいけないので外出は控えることにしました。
処方された薬
症状が出て2日以内に薬(抗ウイルス剤)を飲むのが理想だそうです。
私は受診の時点で少なく見積もっても、すでに4日が経過していました。
それでもできるだけ早く薬を飲んだほうがいいようで、夕方の診療だったのですが帰宅後すぐと就寝前に薬を飲むように指示を受けました。
処方された薬は2種類、加えて市販の痛み止めも購入しました。
- Valtrex(バルトレックス) - 抗ウイルス剤
- Tramadol(トラマドール)- 鎮痛剤
- Ibuprofen(イブプロフェン)- 鎮痛剤
バルトレックスは1日3回、7日分を必ず飲みきるようにと処方されました。
トラマドールは最終手段として処方された痛み止めです。どうしても寝られない、もう無理!という時にガツンと効く薬と、お守り的に処方されました。
トラマドールは中毒性があるとも言われており、また授乳に影響が出るためできるだけ飲まずに乗り切りたかったので結局使用しませんでした。
代わりに市販のイブプロフェンを頭痛がひどい時には飲んでいました。痛みに合わせて1〜3錠を飲むのですが、一番辛い時は3錠飲んでいました。
受診後の症状と状況
木曜日の受診は子供を2人連れ自分で運転して行きました。
今思うと、日中は私が頑張らなきゃと気が張っていたのかもしれません。
受診するまでの数日は、夫が帰宅すると、どしーん、と頭痛がひどかったです。
そして帯状疱疹と診断を受けた翌日は頭痛で目覚めました。
ひどい頭痛で何もできず、夫に会社を休んでもらいました。
痛み止めをマックスの3錠飲み、それでも収まらない時はPodcastを聞いて気を紛らわしていました。
痛み止めは最低でも6時間間隔を取らないといけなかったので、あと◯時間、とひたすら時間が経つのを待っているのが辛かったです。
結局翌週も夫は会社を休んだり、自宅で仕事をしたりと在宅してくれ、私はできるだけベッドでゆっくりさせてもらいました。
帯状疱疹は早めの受診も大切ですが、何よりたっぷりの休息が必要とされています。
ただ、疲労やストレスが溜まる忙しい状況でゆっくり休むってなかなか難しいですよね…。
こんな時には実家が近ければね、と夫と話してもいました。
顔に出た帯状疱疹(イラストあり)
皮膚症状のピークは受診の2日後くらいでした。
きっとこの辺りで薬も効いて症状がおさまってきたんだと思います。
発疹の出た場所を参考になるかと思い、イラストにしました。
▽赤い箇所が発疹の出た場所です。
頭皮に出た発疹には気づくのが遅かったので、これが一番最初の発疹だった可能性もあります。
一番ピークの時には左目は腫れ、涙も止まらず、という状況でした。
左耳も詰まったように違和感を感じることもありました。
発症から3週間程が経過して
現在もたまに頭痛がありますが、ほぼ平常運転に戻っています。
痛み止めも1日1〜2回飲む程度、1回に1錠で大丈夫になりました。
リンパの痛みや腫れも気になりません。
皮膚症状も落ち着き、発疹が出た箇所もうっすら赤いかな、という程度です。
3週目に入り、この1週間夫は会社に出勤し、私は2人の子供を見ながら家事をするという今まで通りの生活を送っています。
下の娘をおんぶしながら家事をして、上の息子と遊んで、トイレに促したり、食事やおやつを用意して食べさせて、公園やお散歩に行って…。
上の息子はお昼寝を卒業してしまったので皆でお昼寝も叶わず、結局これだとまた疲労が溜まるんだろうな、という日々です。
うーん…。
ベビーシッターさんにもお世話になっているのですが、1時間15〜20ドル(≒2000円前後)とお値段が張るので、月1〜2回、病院など予定のある時にしかお願いできません。
9月から息子の学校も週3回に増え、少し離れる時間も増えるので、そこまでの辛抱かな。
幸い子供2人は水疱瘡にはかかっていないようで、それは本当に良かったです。
さいごに
以上が私の帯状疱疹体験記です。
だらだらと長くなってしまいましたが、お付き合いくださりありがとうございました。
私以上にお忙しい生活を送られている方は大勢おられると思います。
皆さまどうぞご自愛くださいませ!